院長コラム

2022/11/30 2022年12月 静岡県獣医師会 症例発表会で発表しました
No. 51

リナクロチドのイヌとネコ便秘症への効果検討とその適応性

樋渡 敬介(御殿場インター動物病院) 

便秘症に対する治療は、ネコの巨大結腸症やイヌの前立腺肥大症においては、結腸の障害に伴って2次的に発症する疾患としておこなわれる。しかし、生活習慣病としての便秘症に対する積極的な薬物使用による予防や治療は、獣医療において未だ確立されていないのが現状である。

一方ヒトでは、国内外の疫学データや横断的な研究成果から、慢性便秘症は心疾患発症と関連性があることが示唆されており、近年、慢性便秘症は積極的に治療すべき「疾患」として認識されるようになってきている。特に、高齢者の便秘は、失禁とともにフレイルに関連するとも言われているので、本邦の超高齢社会において十分考慮する必要がある。 それに応えるように、近年いくつかの新しい薬理作用機序を持つ慢性便秘薬が上市され、慢性便秘治療はパラダイムシフトの様を呈している。

今回、我々は2016年に登場したリナクロチドをイヌとネコの便秘症に適応し、効果が認められたので報告する。

リナクロチドは、腸管粘膜に作用して腸管内への水分分泌を促進させ、便の軟化により排便を促進する。また、腎不全患者や透析患者にも投与可能で、内臓痛覚神経抑制作用があることから便秘型過敏性腸症候群にも適応を持つ薬剤である。

症例は2021年3月より2022年9月までに当院に来院し、診察時に便秘症状が確認できた78頭(イヌ51頭ネコ27頭)で、主訴16頭、2次的な兆候29頭、問診で確認できた33頭であった。

症状に応じて、リナクロチド0.13mg-0.25mgを、3日から3ヶ月の間、1日1回から5日1回服用させた。

リナクロチド投与により、主訴が原因とする便秘に対しては12頭、2次的な兆候では25頭、問診で確認できた症例では28頭において明らかに症状が改善され、13頭では変化が認められなかった。すなわち、慢性便秘症治療効果率は、83.3%(65/78)であった。

また、リナクロチドの副作用である下痢に関しては、全ての症例で認められなかった。副反応に関しては、ネコ1頭のみ、服用後短時間落ち着きのない状態になったと報告されたが、薬による作用であるかは不明であった。

これらの結果からリナクロチドは、イヌやネコにおいても有効な便秘薬であることが示唆された。 ただし、ネコ巨大結腸症などの腸の機能が高度麻痺している症例に対しては、一部効果が認められなかった。

最近、ネコの腎不全と便秘症の関連が明らかになってきており、今後は、臓器間の連関を視野に入れた病態の理解と予防・治療への複合的な取り組みも必要であろう。

イヌ 犬 ネコ 猫 便秘 リナクロチド リンゼス 心不全 腎不全 サルコペニア・フレイル 認知症 dog cat constipation Linaclotide  heart failure renal failure CKD sarcopenia frailty dementia


2022/10/23 Clinical Trials of Angiotensin Receptor Neprilysin Inhibitor (ARNI) Treatments for Canine Heart Diseases.
No. 50

Clinical Trials of Angiotensin Receptor Neprilysin Inhibitor (ARNI) Treatments for Canine Heart Diseases.

Kimiaki Doi 1), Keisuke Hiwatashi 2), Risuke Mizuno 3)

1?吋oi Pet Clinic (Shizuoka, Japan), 2?烏otemba Inter Veterinary Hospital (Shizuoka, Japan), 3?碓kayama Univ. of Sci.

Angiotensin receptor neprilysin inhibitors (ARNI), sacubitril valsartan sodium hydrate tablets (Enresto tablets), have novel mechanisms for inhibitions of simultaneously neprilysin (NEP) and angiotensin II type 1 receptors via renin-angiotensin-aldosterone system (RAAS). In this study, we report here the effects of ARNI on treatments for dogs with chronic heart diseases that regular cardiovascular therapeutics could not maintain cardiac performance.
We administered Enrestツョ tablets at 0.7-3.3 mg/kg bid PO to 7 dogs, 8-17 years old, (6 with heart failures due to valvular heart diseases and 1 with an arrhythmia). They have were already treated with several drugs such as pimobendan, ARBs, angiotensin-converting enzyme inhibitors (ACEI), furosemide, and isosorbide. Concomitant medications were determined by individual symptoms and ACEIs were excluded.

Two patients suffered from pulmonary edema at late stage of heart failures due to severe valvular dysfunctions. Treatments of Enrest improved the quality of life at 16 and 29 days. One patient with exercise intolerance and respiratory failure was able to walk and had a 48-day improvement in quality of life after treatments with Enrest. The remaining three patients with valvular diseases, two with 30-day follow-up and one with 6-month follow-up, have been still alive with Enrest therapeutics.

In recent years, new drugs for cardiovascular diseases such as ARNI, SGLT2 inhibitors and sGC stimulants have been launched in the medicine. In small animal medicine, mitral valve myxomatous degeneration is a representative heart disease associated with aging, and that exhibiting severe left atrial enlargement, cardiogenic cough and pulmonary edema.

In this trial, we used Enresto tablets in 7 dogs with chronic heart diseases and these treatments enabled patients to increase life expectancy and significant efficacy. Through the present trials, we suggest that ARNI will be a very effective drug of the treatment for canine chronic heart diseases, because the pharmacological effects could be expected to prolong canine life expectancy, preventing myocardial fibrosis and remodeling. In the future, we expect that early therapeutic intervention using ARNI will be helpful for canine cardiovascular diseases associated with aging.


Angiotensin receptor neprilysin inhibitors
ARNI
Enresto
sacubitril valsartan sodium hydrate
dog
veterinary medicine


2022/08/31 2022年8月 中部獣医学会@岐阜で 心不全治療薬の共同研究発表をしました
No. 49

昨年11月に開催された 静岡県獣医師会 中部症例発表会 共同研究発表が
中部獣医師学会に選出されたため

本年8月28日 岐阜で開催された中部獣医学会で
心不全治療薬であるアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬の治療効果について
発表を行いました


アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)の犬慢性心不全への効果検討とその適応性

○土井 公明1)、樋渡 敬介2)、水野 理介3)

1)どいペットクリニック(静岡県)、2)御殿場インター動物病院(静岡県)、3)岡山理大

【はじめに】 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)は、ネプリライシン(NEP)とレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)を同時に阻害する新規作用機序を有する。サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物錠(エンレスト錠)は、サクビトリルのNEP阻害作用に伴うRAAS活性化をバルサルタン(アンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬;ARB)が抑制するため、NEP阻害による利点を最大限引き出すことが期待されている。今回我々は、既存薬で症状の維持が困難になった慢性心疾患の犬にARNIを使用し、その効果を検討したので報告する。
【材料および方法】 ピモベンダン、ARB、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、フロセミド、イソソルビドなどの既存薬で症状の維持が困難になった8-17歳の犬7症例(弁膜症による心不全6例、不整脈1例)にエンレスト®錠を0.7-3.3 mg/kg bid POで投与し、症状の変化および予後を観察した。併用薬剤は個体別の症状を考慮して決定し、併用禁忌であるACEIは除外した。
【結  果】 弁膜症による心不全末期の肺水腫2例では、16日と29日のQOLの改善が得られた。運動不耐性および呼吸不全を呈した1例は散歩が可能となり48日のQOLの改善が得られた。残りの弁膜症3例は30日経過が2例で、6カ月経過の1例が生存中である。不整脈の症例では、投与開始後一度も失神がなく、6カ月間良好である。
【考 察】 近年、医療においてARNI、SGLT2阻害薬やsGC刺激薬など新規の心不全治療薬が上市された。小動物領域の心疾患で最も遭遇するのは僧帽弁粘液腫様変性であり、高度の左心房拡大によって心因性発咳や左房圧上昇に伴う肺水腫を生じ、経時的に心肺機能が著しく低下する。今回我々は、既存薬で症状の維持困難になった犬の慢性心疾患7例にエンレスト錠を使用し、著効4例を含め余命の延伸が得られた。以上より、ARNIはその薬理作用から左心房拡大が認められた早期から治療介入することで余命の延伸、心筋線維化防止、リモデリング予防効果も期待でき、小動物臨床領域における慢性心疾患への適応に非常に有効な薬剤であると考えられる。


2022/06/29 イヌ・ネコの熱中症対策について
No. 48

イヌ・ネコの熱中症対策について

今年は6月なのに梅雨が明け
御殿場でも大変暑い日が続いています。

これから7月下旬までの一ヶ月は
熱中症に特別注意してください。 

一般社団法人 日本気象協のホームページに、
「イヌ・ネコの熱中症対策について」大変わかりやすく解説されています。

今の時期、一度見ご覧になっていただくことを勧めます。 https://www.jwa.or.jp/news/2020/08/10725/ 


2021/12/13 静岡県獣医臨床研究発表会の「尿糖」内容お問い合わせについて
No. 47

SGLT2阻害剤のイヌ肥満症への効果検討とその適応性について、12月5日(日)開催された静岡県獣医臨床研究発表会で発表を行いました。 当日は活発なご意見をいただき、参加していただいた沢山の先生に感謝申し上げます。 

いただいたご意見は、今後の診療・研究に反映させ、飼主さまや臨床獣医師、そしてヒトの医療のお役になればと考えております。

発表終了中に紹介した、イヌとネコの尿糖についての論文について、もう一度知りたいというお問い合わせがありました。

2018年に発表した論文は、ネットですべて閲覧できるので、よろしければご覧ください。

イヌとネコの尿糖値測定はデジタル尿糖計によって可能である
樋渡 敬介, 土井 公明, 水野 理介, 横須賀 誠

リンクは下記です
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/21/2/21_102/_article/-char/ja


2021/12/13 2021年11月 静岡県獣医師会 中部症例発表会 共同研究発表
No. 46

ARNIのイヌ慢性心不全への効果検討とその適応性
◯土井 公明1)4)、樋渡 敬介2)4)、水野 理介3)4)
1) どいペットクリニック(藤枝市)、2)御殿場インター動物病院(御殿場市)、3)岡山理科大学

アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)エンレスト®︎は国内において「慢性心不全」 を効能及び効果として2020 年6月に承認された。
ネプリライシン(NEP)とレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)を同時に阻害する新規作用機序を有する。エンレスト®は経口吸収されるとサクビトリルとバルサルタンにモル比1対1に分解される。サクビトリルはネプリライシン(NEP)を阻害することで生理活性を有するナトリウム利尿ペプチド(NP)の作用を増大させ、血管拡張、利尿、尿中ナトリウム排泄、交感神経系抑制、心肥大抑制および線維化抑制等の多様な作用を示す。バルサルタンは、RAASを阻害することにより、アンジオテンシンII によって惹起される血管収縮、体液貯留、交感神経活性を抑制し降圧効果を示す。NEPとRAASの同時阻害では、NEP阻害に伴うRAAS活性化がもう一方のRAAS阻害作用により抑制されるため、NEP阻害による利点を最大限引き出すことができると期待されている。今回我々は、既存薬で症状の維持が困難になった慢性心疾患のイヌにARNIを使用し、その効果を検討したので報告する。

イヌ 犬 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬  ARNI エンレスト サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物 dog canine angiotensin receptor neprilysin inhibitor ARNI Entresto Sacubitril Valsartan Sodium Hydrate


2021/12/13 2021年12月 静岡県獣医師会 東部症例発表会で発表しました
No. 45

SGLT2阻害剤のイヌ肥満症への効果検討とその適応性

◯樋渡 敬介1)4)、土井 公明2)4)、水野 理介3)4)
1) 御殿場インター動物病院(御殿場市)、2) どいペットクリニック(藤枝市)、3)岡山理科大学、4)Japan Veterinary Microcirculation Research Center (JVMRC)

ナトリウム/グルコース共輸送体2(Sodium/Glucose Cotransporter2: SGLT2)阻害剤は、近位尿細管特異的にグルコースの再吸収を阻害して尿糖排泄量を増加させ、インスリン非依存性に血糖値を低下させる。日本では2014年より使用可能となった新規作用機序の経口糖尿病治療薬である。ヒトの2型糖尿病で使用され始めたSGLT2阻害剤は、経口薬であるメリットに加え、単剤使用で低血糖リスクが少ないことから近年急激に普及している。さらに、糖利尿・ナトリウム利尿から派生した効果により、体重減少や血圧低下作用、心血管腎保護の有効性も明らかになってきた。故に、今後ヒト医療においてSGLT2阻害剤は糖尿病性疾患のみならず、循環器系や肝疾患などの一般内科疾患でも幅広く使用されていくことが確実と考えられる。イヌやネコの糖尿病に対してSGLT2阻害剤の使用を目的とした場合、血糖値モニターが煩雑であることや、その薬用量が未だ明確でないことなどの課題が上げられる。今回の症例報告では、小動物医療で頻繁に遭遇し治療管理困難である、イヌの肥満症に対してSGLT2阻害剤を使用した症例について報告し、小動物医療におけるSGLT2阻害薬の肥満症への適応性を考察する。

イヌ 犬 肥満 糖尿病 心不全 腎不全 高血圧 ナトリウム/グルコース共輸送体2阻害薬  SGLT2阻害剤 フォシーガ ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 dog canine obesity Diabetes heart failure kidney failure Hypertension Sodium/Glucose Cotransporter2: SGLT2 FORXIGA Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate


2020/05/02 ダニによる重症熱性血小板減少症候群 SFTSにも十分注意しましょう
No. 44

現在、コロナウイルス対策に社会が注目していますが、ペット(イヌ、ネコ)を飼われている方は、これからの時期、ダニの媒介により発症する、重症熱性血小板減少症候群 SFTSにも十分注意しましょう。 

日本での発症は主に西日本を中心としていますが、野山の多い、御殿場周辺も注意が必要です。感染による症状は、発熱、頭痛、全身倦怠感、下痢や嘔吐等の消化器症状なので、今の時期、コロナウイルスと思い込んでしまう可能性があります。ペットを飼育している飼主さんは、ヒトの病院で診療をしていただくときには、どのような症状の場合でも、ペットの飼育していることをお医者さんに伝えることを勧めます。

日本感染学会 重症熱性血小板減少症候群 SFTS 解説
https://www.kansensho.or.jp/ref/d26.html

厚生労働省 ダニ媒介感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html


2020/02/06 WHO 新型コロナウイルス、現段階でペットが感染している証拠はない
No. 43

2月5日、WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルス(2019-nCoV)特設サイトで、現段階で、ペットが感染している証拠はないと発表しました。 ただし、ペット接触後の石鹸手洗いは推奨しています。

Can pets at home spread the new coronavirus (2019-nCoV)?
At present, there is no evidence that companion animals/pets such as dogs or cats can be infected with the new coronavirus. However, it is always a good idea to wash your hands with soap and water after contact with pets. This protects you against various common bacteria such as E.coli and Salmonella that can pass between pets and humans.

現在、犬や猫などのコンパニオンアニマル/ペットが新型コロナウイルスに感染しているという証拠はありません。ただし、ペットとの接触後は石鹸と水で手を洗うことをお勧めします。これにより、ペットと人間の間を通過する可能性のある大腸菌やサルモネラなどのさまざまな一般的な細菌から保護されます。

WHO(世界保健機関)サイト
https://www.who.int/

写真1

2020/01/10 A case report of applying an orexin receptor antagonist to sleep disorders in elderly dogs
No. 42

A case report of applying an orexin receptor antagonist to sleep disorders in elderly dogs

Hiwatashi Keisuke
Animal Medical Center of Gotemba Inter, Gotemba, Shizuoka, Japan.

Although the aging of pets has recently become a social topic, there has been no remarkable change in the aging of pets compared with that in 10 years ago, according to the data from the “National Pet Owner Survey” by the Japan Pet Food Association. However, the veterinarians engaged in small animal clinical practice feel that they have had more occasions to see elderly pets than before. According to 2018 Anicom White Paper, the number of dogs that have insurance at the age of 12 (the oldest in the data) is more than six times that of 10 years ago, which may reflect our feelings. Since those pets have aged through the period in which the quality of breeding improved, veterinary medicine developed, and living environment improved, their health states have been managed on some levels when they visit hospitals. Therefore, it is likely that elderly pets of a new generation presenting with diseases such as sarcopenia/flail and dementia are visiting veterinary hospitals, similar to the situation in human elderly medicine. Here we report the application of a new drug, orexin receptor antagonist, to sleep disorder in dogs associated with aging, which is one of the major causes of anxiety for the owners of dogs belonging to such new-generation elderly pets.

Orexin receptor antagonist (pharmaceutical name: Belsomra) is a new drug discovered and developed by Japanese researchers of MSD in 2014. Belsomra blocks the binding of orexin to its receptors to suppress excessively active wakefulness system, thereby causing the brain to transition from a physiological wakefulness to a sleep state and allow natural sleeps. Seventeen patient dogs aged 13-20 years presenting with sleep disorders (night bark, day/night reversal, wandering, breathing disorder, etc.), which visited our hospital, were administered with 2-5 mg/kg Belsomra once or twice a day. Thirteen of them were complicated with heart (n = 8) or kidney (n = 8) disease, or diabetes (n = 3), including overlapping, and four of them received single administration. Fourteen out of 17 dogs showed improved sleep with which owners were satisfied, but no significant effect was observed in three dogs. Seven out of 14 dogs that showed the improvement stopped taking the drug within 30 days, while four switched to its temporary use only when symptoms were severe, and three required its continuous use. Angiotensin receptor antagonist was effective for one of the three patient dogs for which Belsomra was not effective. In other dogs, angiotensin receptor antagonist was sometimes effective but not in other times.
In small animal clinical practice, GABA receptor agonists are mainly used for sleep disorders in dogs. However, side effects such as wamble and respiratory depression sometimes prevent their use for elderly dogs and also impose mental burdens to owners. Belsomra allows relatively clear awakening from high-quality sleeps and walking after wakeup even for elderly dogs. Therefore, Belsomra prevents elderly dogs from becoming bedridden and is easier to use in veterinarian medicine for elderly dogs complicated with heart or kidney disease compared to GABA receptor agonists.

Orexin receptor antagonist is a new drug developed for sleep disorders in human; thus, there is not sufficient information of indication available in the veterinary field. Nevertheless, Belsomra used in these cases is considered to be a highly effective sleep disorder ameliorating drug available in small animal clinical practice. Its indication requires adequately informing owners as well as careful administration, because it is a new drug.


orexin orexin receptor antagonist Belsomra sleep disorders elderly dog sarcopenia flail dementia


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