SGLT2阻害剤のイヌ肥満症への効果検討とその適応性
◯樋渡 敬介1)4)、土井 公明2)4)、水野 理介3)4)
1) 御殿場インター動物病院(御殿場市)、2) どいペットクリニック(藤枝市)、3)岡山理科大学、4)Japan Veterinary Microcirculation Research Center (JVMRC)
ナトリウム/グルコース共輸送体2(Sodium/Glucose Cotransporter2: SGLT2)阻害剤は、近位尿細管特異的にグルコースの再吸収を阻害して尿糖排泄量を増加させ、インスリン非依存性に血糖値を低下させる。日本では2014年より使用可能となった新規作用機序の経口糖尿病治療薬である。ヒトの2型糖尿病で使用され始めたSGLT2阻害剤は、経口薬であるメリットに加え、単剤使用で低血糖リスクが少ないことから近年急激に普及している。さらに、糖利尿・ナトリウム利尿から派生した効果により、体重減少や血圧低下作用、心血管腎保護の有効性も明らかになってきた。故に、今後ヒト医療においてSGLT2阻害剤は糖尿病性疾患のみならず、循環器系や肝疾患などの一般内科疾患でも幅広く使用されていくことが確実と考えられる。イヌやネコの糖尿病に対してSGLT2阻害剤の使用を目的とした場合、血糖値モニターが煩雑であることや、その薬用量が未だ明確でないことなどの課題が上げられる。今回の症例報告では、小動物医療で頻繁に遭遇し治療管理困難である、イヌの肥満症に対してSGLT2阻害剤を使用した症例について報告し、小動物医療におけるSGLT2阻害薬の肥満症への適応性を考察する。
イヌ 犬 肥満 糖尿病 心不全 腎不全 高血圧 ナトリウム/グルコース共輸送体2阻害薬 SGLT2阻害剤 フォシーガ ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 dog canine obesity Diabetes heart failure kidney failure Hypertension Sodium/Glucose Cotransporter2: SGLT2 FORXIGA Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate
2024年12月
2024年08月
2023年12月
2023年02月
2022年11月
2022年10月
2022年08月
2022年06月
2021年12月
12/13
12/13
12/13
2020年05月
2020年02月
2020年01月
2018年11月
2017年12月
2017年07月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年10月
2016年06月
2015年12月
2015年11月
2015年06月
2015年04月
2015年03月
2014年09月
2014年04月
2013年03月
2013年02月
2012年12月
2007年04月
2004年09月
2001年09月
2000年09月