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マダニ感染症に関する情報について 2017/07/24
7月24日(月)産経新聞より抜粋

マダニ感染症、野良猫にかまれ保護しようとした50代女性が死亡 世界初、厚労省が注意喚起

厚生労働省は24日、草むらなど野外に生息するマダニが媒介する感染症に感染した猫にかまれた女性が死亡していたことを明らかにした。厚労省は同日、都道府県や医師会などに注意を喚起する通達を出した。ダニ媒介の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、哺乳類を介して人が死亡したことが判明したのは世界で初めてという。

http://www.sankei.com/life/news/170724/lif1707240038-n1.html


厚生労働省
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html

西日本を中心に報告されていますが 今後東日本も十分に警戒が必要と思われます


日本紅斑熱が伊豆半島で確認されました 農作業時などダニに注意しましょう 2017/04/24
日本紅斑熱に伊東の70代男性罹患 マダニ媒介

■沼津アルプス以外で初 伊豆へ広がる恐れ沼津アルプス周辺(山系一帯)でマダニが媒介する日本紅斑熱が集中的に発生し、伊豆半島への拡大が懸念されていた中、昨年11月に伊東市の70代の男性が罹患(りかん)していたことが分かった。伊豆の国市と沼津市では2人が死亡するなど、県内ではこれまでに5人の患者が発生。伊東市の患者は現在、回復しているという。
 県環境衛生科学研究所(静岡市)によれば、伊東市で発生した患者はどこでマダニにかまれたかはっきりしないものの「普段、農作業をしていた人」という。

2017年04月24日 伊豆新聞より抜粋
http://izu-np.co.jp/ito/news/20170424iz0000000019000c.html

日本紅斑熱とは
紅斑熱群リケッチア症は広く世界に分布し、北米大陸にみられるロッキー山紅斑熱、地中海沿岸にみられる地中海紅斑 熱、オーストラリアにみられるクインズランドダニチフスなどが代表的なものである。わが国でも1984 年に患者が初めて報告され、日本紅斑熱とよばれるようになった。本症は紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。

日本紅斑熱とは - 厚生労働省-戸山研究庁舎HPより抜粋
http://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/448-jsf-intro.html

ISFM ネコ高血圧ガイドライン 獣医向け 2017/03/03
2017年3月1日 ISFM よりネコ高血圧ガイドラインが発表されました

ISFM Consensus Guidelines on the Diagnosis and Management of Hypertension in Cats
http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1098612X17693500

FULL TEXTで入手できます


feline hypertension microcirculation CKD hyperthyroid
平成29年度 日本獣医師学会学術大会 発表しました 2月金沢 2017/02/28
アンジオテンシンUタイプ1受容体拮抗薬による点眼は
イヌ乾性角結膜炎の症状を改善させる

○樋渡敬介1),土井公明1),水野理介2),横須賀 誠3)
1)静岡県開業 2)つくば国際大学医療保健学部 3)日本生命科学大学獣医学部

【はじめに】イヌの乾性角結膜炎(KCS)は、その病態から継続的な点眼による治療の必要性が高く、飼主に人的・経済的な負担を強いる疾患である。獣医医療におけるKCSの主な薬物治療は、保水・角膜保護剤、涙液・ムチン分泌物促進剤、免疫抑制剤の投与であるが、眼微小循環改善や抗炎症を目的とした新しい治療法は未だ確立されていない。【目的】今回我々は、KCSの病態の中心に慢性炎症が隠蔽されていると仮定した。そこで、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)であるテルミサルタンの抗炎症・創傷治癒促作用に着目し、テルミサルタン点眼による治療を行なったところKCS症状の改善が認められたので報告する。【方法】症例は、シルマー試験紙で10mm以下の8-15歳のイヌ9頭。各症例は、セミントラ溶液と0.1%ヒアルロン酸点眼薬の混合液(1:1)を、家庭で1日2-3回点眼された。症状の評価は、点眼後1−30日以内に2-3回来院してもらい、眼診療とシルマー試験紙での確認を行なった。
【結果】9頭すべての症例で混合液によるKCSの改善が認められた。シルマー試験では、7症例で涙量増加が観察されたが、重度な2頭の症例で顕著な改善は認めれず、1症例で実施困難で測定できなかった。また、30日以内に飼主による点眼が困難になることはなかった。【考察】レニン・アンジオテンシン系(RAS)には、循環RASと局所RASがある。局所RASは、局所特異的な生理的役割と、炎症や線維化に関与する病理的側面がある。今回、イヌKCSへARB点眼によって涙量増加が認められたことから、眼微小循環改善のみならずARB点眼は角膜の局所RASの抗炎症作用ならびに抗血管新生作用によって創傷治癒を促進したと考えられる。また、今回使用したテルミサルタンにはPPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性受容体γ)が含まれていることから、これが抗炎症作用を増強させたとも考えられる。イヌKCSへのARB点眼薬は、慎重な投与が必要だが、高い抗炎症効果と眼微小循環改善が望めることから、有効な薬剤の一つであると示唆された。

microcirculation dog canine angiotensin ARB telmisartan sarcopenia and frailty
Glymphatic System PPARγ cornea Ophthalmology Keratoconjunctivitis sicca KCS canine Cyclosporine Schirmer test
海外の科学誌 Journal of Biomedical Opticsに当院の研究が掲載されました 2017/02/20
当院では、動物の超高齢時代を中長期的に展望して診療に従事しております。
そこで、前にも増して、診察時に動物への負担をより軽減できる非侵襲性(注1)を基盤とした「やさしい検査方法」を介して、生体局所の血流である微小循環調節機構を解析し、臨床に役立つ「橋渡し研究」(注2)を行っています。

今回科学誌に掲載された研究では、チワワの頭蓋骨に存在する大泉門という穴からNIRS(注3)という非侵襲性検査機器を使用することによって、麻酔などの抑制なしに脳の血流や酸素化状態を測定し様々な機能評価が実現可能であることを世界に先駆けて報告しました。 

麻酔などの影響を受けずに「意識下」で脳の血流や酸素化状態を評価することでき、精神的・肉体的負担が最小限であるこの検査は、まだ十分に解明されていないイヌの様々な生理機能(脳を含む他の臓器)や病態解析への応用が可能性であると考えます。

1:生体を傷つけないような、と言う意味
2:医学や生物学における基礎研究の成果の中から有望な知見を選び出し、通常の医薬品や医療機器の開発に要する試験物製造から臨床研究に至るまでの工程を一体的に捉えた開発戦略を策定することにより、効率的・効果的に医療としての実用化につなげることを目的とする医学研究の一領域です。
3:近赤外光を利用して物体内部の状態を非破壊的に調査する手法。本邦の光技術は世界最高水準であり、医療のみならず様々な領域で活用されています。

研究内容は、すべて公開しています。

J Biomed Opt. 2017 Feb 1;22(2):26006. doi: 10.1117/1.JBO.22.2.026006.

Examiner's finger-mounted near-infrared spectroscopy is feasible to analyze cerebral and skeletal muscle oxygenation in conscious Chihuahuas.
Hiwatashi K1, Doi K2, Mizuno R3, Yokosuka M4.

SPIE full text access
http://spie.org/Publications/Journal/10.1117/1.JBO.22.2.026006?print=2&SSO=1

pubmed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28199475


動物医療がヒト医療への架け橋になるかもしれない 2017/01/26
動物医療がヒト医療への架け橋になるかもしれない

NHKスペシャルで昨年10月に放映された、あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明100歳の世界において、世界各地で注目されている「百寿者=センテナリアン」の研究が取り上げられました。

その中で、老化を防ぐカギとして“微小循環”が紹介されたことにより、当院の動物医療としての“微小循環”が検索対象となり、いくつかのご質問をいただきました。

番組でも取り上げていましたが、人医療のみならず動物医療においても“微小循環”改善が慢性炎症に繋がる生体に良くない要因を除去・浄化し、老化のスピードを緩めている可能性はあると考えています。

当院で行った加齢・高齢にともなうイヌ・ネコの四肢麻痺(動物のサルコペニア・フレイル)に“微小循環”の改善を目的とした治療の過程で、身体的改善のみならず活動性を含む個体の全体的な改善が確認できました。これは、中枢・末梢器官や組織における局所の微小な血流が改善したことによって、老化した細胞が作り出してしまう慢性炎症を起こすような老廃物をより効率良く取り除いている可能性があると考えています。

また、動物の微小循環の改善で最も恩恵をうけるのは「脳」ではないかと考えています。
脳にはリンパ系が存在しないと考えられていましたが、近年脳では、リンパ系様の機能を果たす「Glymphatic system」という存在が解明されました。「Glymphatic system」は寝ている時に活発に活動をすることも分かってきています。


イヌ・ネコはヒトより睡眠時間が多いことは知られていますが、その理由の一つとして「Glymphatic system」の活動がヒトと違うことがあるかもしれません。

前述した「身体的改善のみならず活動性を含む個体の全体的な改善」で具体的に意識の正常化(顔つきがしっかりしてくることや食事をきちんと食べられるようになることなど)が認められるようになるのは、脳の微小循環を改善したことにより「Glymphatic system」を活発化させより充実した睡眠がとれるようになることからと考えています。

ヒトでは超高齢にともなう認知症が社会的な問題になっています。ヒトの身体構造はもちろんイヌやネコとは違うところもありますが、実際イヌ・ネコの超高齢にともなう認知症も、近年飼主にとっては切実な問題となっています。

私は、現在行っている高齢のイヌ・ネコへの微小循環の改善を目的とした動物医療が、臨床獣医師の間や飼主の間だけでなく、幅広くその状況を共有でき、多くの分野の方に見ていただくことによて、最終的にヒトの健康医療に役立っていく可能性があると考えています。

私のような、ローカルな獣医師が一般動物診療を行いながら研究・情報発信する垣根は低くなる時代になりました。 日本だけでなく世界の方々からご意見ご感想をいただいたりすることで、その方向性や問題点などが、より充実したものとなり、ひと昔前では考えられないことだと実感しています。

今後も動物への非侵襲性評価による微小循環の改善を目的とした、超高齢イヌ・ネコへのやさしい医療がヒトの健康医療に役立つことを願っています。

貴重なご意見をいただく皆様に感謝しております

参考リンク//////////////////////////////////////////////////////

NHKスペシャル あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161029

NHKオンデマンドで番組を見ることができます
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2016073927SA000/

テルミサルタンによる高齢猫四肢麻痺症状に対する新しい治療戦略:
サーモグラフィーイメージング(TGI)による評価
平成27年度 日本獣医師学会学術大会
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=03

テルミサルタン(ARB)投与が著効を呈した不全麻痺の犬の二例
平成27年度 日本獣医師学会学術大会
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=03

テルミサルタンは、イヌのサルコぺニア-フレイルに有効である
平成27年度 静岡県獣医臨床研究会 共同研究発表
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=03

テルミサルタンによる高齢犬睡眠障害に対する新しい治療:
ウエアラブルデバイスによる評価
平成27年 静岡県獣医師会 東部症例発表会
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=11

獣医微小循環学的治療戦略:テルミサルタンは「やさしい」獣医療を可能にする
動物臨床医学会 年次大会@大阪 ランチョンセミナー要旨<獣医師向け>
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=11

Therapeutic intervention to sarcopenia and frailty to the dogs and cats
Cutting-edge therapeutics of telmisartan for quadriplegic symptom in
advanced age feline: evaluation with thermography imaging.
http://www.gotembainter.com/column.php?y=2015&m=04
To overseas veterinarian / researcher 2016/12/16
To overseas veterinarian / researcher

We are studying treatment for super-aged dogs and cats.
Recently, we discovered an improvement of interesting symptoms
by improving the microcirculation.

Some of our reports are reported in English on our website.
http://www.gotembainter.com/column.php

Other reports,we will report cases in English as well.

Thank you
平成28年度 静岡県獣医臨床研究会 共同研究発表 11月 2016/12/06
テルミサルタン(ARB)がクッシング症候群様の犬に著効した3例

◯土井 公明1)、 5)、樋渡 敬介2)、 5)、水野 理介3)、 5)、横須賀 誠4)、 5)

1)どいペットクリニック(藤枝市)、2)御殿場インター動物病院(御殿場市)、3)つくば国際大学医療保健学部臨床検査学科、4)日獣大獣医学部獣医学科病態解析学分野、5)Japan Veterinary Microcirculation Research Center (JVMRC)

【はじめに】 これまでに我々は、サルコペニア・フレイルを呈する超高齢犬にテルミサルタンの投薬を行い、その治療効果を本会などに報告をしてきた。これらの治療症例の中にクッシング症候群を疑う個体を見出し、テルミサルタンの投薬により、発毛、体型、行動などに著しい臨床症状の改善を認めた症例を経験したので報告する。
【症例】 症例1マルチーズmix16歳、オス去勢済、体幹部を中心とした脱毛、腹部膨満、 頸部背側から肩にかけ膿瘍と浮腫を伴う皮膚炎、沈鬱を主訴に来院。テルミサルタン0.5mg/kgSIDで内服を開始、13病日皮膚炎浮腫の改善および行動改善、28病日発毛開始、150病日尾を除く体毛が生え揃った。180病日毛吹きもよく毛量も増加。投与後354病日まで生存し脱毛の再発を認めなかった。
症例2シーズー、12歳、オス未去勢、脱毛と部分的掻痒を主訴に来院。テルミサルタン0.5mg/kgSIDで内服、投与開始時、体幹部はほぼ無毛、30病日全身的に発毛が認められ、60病日体幹部頭部に全体的な発毛が認められた。
症例3シーズー、14歳、メス避妊済、皮膚炎、食欲不振を主訴に来院、全身性の薄毛、腹部膨満を認める。テルミサルタン0.5mg/kgSIDで、間欠的な投薬、投薬開始後8ヶ月後に全身的症状の改善と発毛を認め、11ヶ月後に外貌が正常化した。
【考察】 テルミサルタンは、アンジオテンシンII type1受容体拮抗薬(AT1 blocker)で猫の慢性腎不全治療薬として上市された。テルミサルタンは、AT1受容体拮抗作用のみならずペルオキシソーム増殖因子活性化リセプター(PPAR)γ活性化作用を合わせ持つユニークなAT1 blockerである。すなわち、テルミサルタンによるPPARγ活性化作用は、1)脂肪細胞からアディポネクチンを分泌させインスリン抵抗性の改善、2)肝臓や筋肉へのグルコース取り込みを増加、脂肪燃焼を促進、血糖を下げる作用を有している。今回報告した3症例は、クッシング症候群に似た臨床症状を呈しており、テルミサルタンの継続投与により、PPARγ活性化作用による著しい発毛や全身症状の改善が得られたと考察された。従って、テルミサルタンは超高齢犬のサルコペニア・フレイルだけでなく、クッシング症候群様を呈する症例に投与できる「やさしい」「高QOL」を提示する薬剤であると考えられる。

微小循環 microcirculation 犬 dog イヌ canine アンジオテンシン angiotensin ARB angiotensin receptor blocker テルミサルタン telmisartan セミントラ 超高齢ペット Glymphatic System PPARγ クッシング Cushing サルコペニアフレイル sarcopenia 
ネコ腎不全AIM投与研究発表について 獣医師向け 2016/10/13
ネコ腎不全AIM投与研究発表について

論文掲載先についてのお問合せが多いので
リンク先を記します 情報として役に立てば幸いです

Impact of feline AIM on the susceptibility of cats to renal disease

Ryoichi Sugisawa, Emiri Hiramoto, Shigeru Matsuoka, Satomi Iwai, Ryosuke Takai, Tomoko Yamazaki, Nobuko Mori, Yuki Okada, Naoki Takeda, Ken-ichi Yamamura, Toshiro Arai, Satoko Arai & Toru Miyazaki

http://www.nature.com/articles/srep35251

臨床獣医医療ではノーベル賞のような成果ではないでしょうか
今年になってから 科学技術振興機構 広報課が情報発信しており
興味のある先生方はそちらも是非ご覧ください

AIM投与による急性腎不全治療につながる革新的成果
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160105/

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ネコCKDはヒトCKDモデルとして以前より注目を集めていました
その治療過程でACEIやARBなどの登場があったのは記憶の新しいところです

今回はAKIが対象であり 治療アプローチは今までのものとは違いますが
もしネコAKIにAIM投与が臨床的に多くの動物病院で実施されることになると

既存の治療とAIM投与による治療の関係性など AIM投与による治療だけでない
さらにプラスした幅広い 予防と治療の成果が出てくる可能性もあります

そういった成果がネコだけでなく超高齢化を迎えたヒトの医療にも貢献できれば
素晴らしいと思います
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東大 ネコ 猫 腎不全 AKI CKD veterinary cat feline AIM
apoptosis inhibitor of macrophage CD5L
JVMRC microcirculation ACEI ARB
日本獣医循環器学会 6月19日(日) JVMRC水野先生が講演を行います 2016/06/17
第104回 日本獣医循環器学会にて
JVMRC 水野先生が講演を行います

詳細は下記です

6月19日(日)14:00〜15:00 《第4会場》
大宮ソニックシティ

「肺のリンパ系と肺水腫」について講演を行います
 水野理介(つくば国際大学)

http://www.tasp.co.jp/goudougakkai/2016_spring/
お問合せ先
〒412-0043 静岡県御殿場市新橋383−1

御殿場インター動物病院
Tel 0550−81−0885
Fax 0550−81−0886