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平成29年 静岡県獣医師会 東部症例発表会で発表しました 12月 2017/12/04
An infrared thermography enables non-invasive diagnoses for distinguishing venomous insect bites and stings.

赤外線サーモグラフィーは 有毒な昆虫の咬傷や刺傷の 非侵襲的診断を可能とする
〜ハチに刺されたイヌの患部を 赤外線サーモグラフィーによって 非侵襲的に診断した1例〜

○ 樋渡敬介1), 土井公明1), 水野理介2), 横須賀 誠3)
1)静岡県開業 2)つくば国際大学医療保健学部 3)日本獣医生命科学大学獣医学部

赤外線サーモグラフィー(TG)は、物体表面温度を画像・可視化するデバイスである。農林水産省は、TGを2009年4月から「一般医療機器」として承認した 注)。動物医療では、これを契機に酪農や養豚など畜産現場で生産性向上を目的として、急速に広まっている。また、テクノロジーの目覚ましい発展にともない、スマートフォン型TGによる評価が可能となり、さまざまな分野で普及している。
 今回我々は、TG( FLIR SYSTEMS, THI-503C-1AMとFLIR ONE for iOS 2nd)を用いて、視診で異常が認められなかったハチに刺されたイヌの患部を、非侵襲的に特定し観察・評価できたので報告する。
症例は、ヨークシャテリア(雌:未避妊、7歳、7kg)。散歩中にハチに刺され、直後から歩行を嫌がるため帰宅した。帰宅後も身体を触れると痛がり、跛行するとの主訴で来院。来院後も身体検査を行おうとするも威嚇したため、TGにて全身をサーベイすると、右後肢パッド部位に明らかな画像異常が認められた。TGによって患部が特定できたため、その部位に負担のかからないように注意しながら保定すると、威嚇することなく患部を詳細に観察することができたが、肉眼では出血や腫脹などの明らかな病変を確定するに至らかなった。治療は、抗ヒスタミン・ステロイド・抗生剤を投与し、帰宅後2時間程で跛行も改善し、治療後5日経過後も患部に異常は認められなかった。
 動物診療において体表の傷や炎症を診察する際、暴れてしまうなどの理由による鎮静・麻酔は、時間と労力を要するのみならず、動物へ負担を強いる場合もある。TGによる動物補助診療は、非侵襲的に観察・評価を可能とし、動物と診療する側への負担も軽減でき、今後さまざまな疾患への応用できることが示唆された。

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